なぜ、人は鳥海山を撮るのか?

本日二度目の投稿になります。それほどヒマなんです。

前回の記事の中で「こういう天気がいい日の休日なんかは風景写真好きな人にまかせりゃいいのよ」みたいなことを書きましたが、あれはもちろんバカにしてるんじゃありませんよ。

実際、今日とか昨日みたいな天気が良くてアットホームな休日の昼間なんてのは、僕の棲息域である道端写真なんて撮る気がしないんです。なんとなくわかるでしょ?Jumpin’ Jack Flashのミュージックビデオをお洒落なカフェとかで流さないでしょ?それと同じ。・・・ちょっと違うか。

何百回見てもこのミュージックビデオはたまらん。僕の美意識はこういう成分で出来上がってます。

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とは言ってみたものの

何もすることがない。というより特に急いでやらなきゃいけないことがない。

Netflixでモトリークルーの映画でもみるかな、とも思ったけど、そういうのは夜でも出来るなと思いましてね。

考えてみれば妻と子が2泊3日もいないなんて大変貴重な時間。明日は朝から子ども祭りのスタッフだし。

だから家でゴロゴロしてるのもなぁと思い、結局カメラを持ってクルマで出かけることにしました。

でも、アテもないのよね。無意識に運転してたらいつもの営業ルートをたどってるんで、こりゃいかんなぁと思い、とりあえずそこから外れて十二の滝を目指すことにしました。

「まぁクルマには三脚積んでるし、スローシャッターでサラサラした滝の写真でも撮るかな」

みたいな感じでね。

それにしてもみんなクルマ飛ばしすぎよ。そんな親のカタキみたいに飛ばさなくてもいいじゃんね。特に県外ナンバー。「酒田のこの時期のこの時間はこれくらい」という暗黙のルールがあるから地元の人に従いなさい。おまえらはしょせんビジターなのだよ。たとえ生まれがココだとしてもだ。

という感じで十二の滝の駐車場に到着したものの、「滝まで徒歩10分」という看板見てやっぱやめました。そういえばそうだったな、と。もう10年くらい来てないんで忘れてました。

鳥海山がきれい

「どうしても滝が撮りたいわけではないという程度のハンパな気持ち」など「徒歩10分」の壁ごときに簡単に粉々にされるもんですね。引き返しました。

さて、どうするかなと思いつつも松山町外山方面へ向かうことに。

昨日親子で庄内空港緑地公園から帰るときの出羽大橋でも思ったんですが、とにかく鳥海山がびっくりするほどきれい。

そして鳥海山がきれいな日、なぜかこの辺の人は写真を撮ります。十二の滝から外山までの道中だけで4人目撃しました。

人はなぜ鳥海山を撮るのか?

僕ね、昔からあれが謎でしてね。自販機でジュース休憩してるときにスマホでパシャっみたいな感覚だったらわかるんですけど、たいそうなカメラを持ち出してやってる姿をみちゃうと「なぜなのか?」と思っちゃう。

というのもですね、ウチの事務所にもわざわざ額に入れた鳥海山の写真が飾ってあるんですよ。ウチの親父がEOS kiss X7のレンズキットかなんかで撮ったやつがね。ウチはショボイ事務所ですので応接室は無いんですけど、応接スペースはあるんでそこの壁に。

で、このあいだ出張で訪れた営業マンに聞いてみました。

「ねぇ、Kさん。この鳥海山の写真どう思う?」

「え?どうってキレイに撮れてるなぁと思いますよ」

「でもさ、こういうのなら、もっときれいにポスターみたいなのになって売ってそうじゃない?それ買った方がよくない?」

「いやいや自分で撮ったってのがいいんですよ、きっと」

これがわからない。いや、例えばね、自分の家族と撮ったとか、なんならクルマと一緒に撮ったとかならわかるんですよ。それはオリジナルですからね。

だけど、こういった写真なんて天気のいい日にクルマでそこにいって、菜の花畑を手前においてパシャっとやれば誰にでも同じようなのが撮れるわけです。それは果たして額縁に入れてまで飾るに値するものなのか?と。

いえね、友人で風景写真撮るSさんとかね、ああいうガチならわかります。あの日あのときあそこで無いと撮れないようなやつね。ああいうのは作品だと思います。

あと、最近でいえばMさんが撮った我が校のグラウンドに咲いた桜と絡めて迫力ある感じで撮ったやつ。あれもオリジナリティ満載です。

じゃなくて、この事務所に飾ってい(以下略)

これに近いものだと僕にとっては花火もそうかな。あれもよくわからない分野かな。

これ、僕が撮った花火の写真なんですけど、もちろん写真としては最悪ですよね。電柱が邪魔。

だけど、この電柱があるおかげで「この写真は自宅前から撮った写真」ってのが僕にはわかるからいいんです。

あと、例えばこれ。5月1日に秋田県の仁賀保高原土田牧場に遊びに行ったときに撮ったもの。

この日はとっても風が強くてね。おまけにとても寒かった。だから15分も滞在しないですぐにプラン変更し引き返したんですけど、その帰りの駐車場でバイクが倒れてましてね。

恐らく強風で倒れたんでしょう。僕に撮ってバイクが横倒しなんて珍しい姿だから思わず撮っちゃったけど、この写真があるおかげで数年後に見たときに「そういえばこの日は鬼のような風が吹いてたな」と思い起こせるんで大変いい写真なんです(自画自賛)

だからなんというのかな、うーん。たぶん僕に撮っての写真って、やっぱ私的な記録ってのが大きいんですかね?うーん。写真そのもので作品作りやってるつもりはないですね。もちろん動画やスライドショーに取り組むときは作品作りとしてやっておりますが、あくまで写真単体は素材として割り切っております。

個展や写真集、もしくは組写真かな。それらとなって始めて作品かな、あくまで僕にとっては。

なんてことを考えながら

外山の駐車場に到着しました。

こんな日にバイクはとっても気持ちよさそうですねぇ。

山の桜も終わりですねぇ。

おお、GT-Rじゃないですか。

と、思ったら君も鳥海山撮影かい(笑)どうせならそのGT-Rと一緒に撮ったらいいのに。

おじさんカメラマン出現

僕が展望台でまったりしていると、白髪頭の小柄なおじさんカメラマン登場。なんと肩に三脚、しかもベストまで着ています

こんなバリバリ晴れている日中に三脚なんて、果たしておじさん何を撮りに来たのでしょうか?

と思ったら僕からちょっと離れたところに三脚を設置し、やはり狙いは鳥海山。

それにしても僕はよく「シャッターいいですか?」と声を掛けられることは人一倍多いんですが、こういういわゆる撮影者の方々に声を掛けられることがまずありません。こんなにあちこちウロついてるのに過去に一度しかありません。

今日のこのおじさんなんて同じキヤノンのカメラ使ってるんだから、話しかけるネタなんてたくさんありそうなのに全くそんな素振りがございません。僕はよほど嫌なオーラでも出してるのかと不安になります。

だから僕が話し掛けました。

「なんで鳥海山を撮るんですか?」

しまったな、と。

もう少し「いい天気ですね」くらいワンクッション入れておけばよかったな、と。

「え?なんでって、天気が良くてくっきりみえるからですよ」

「その写真をどうするんですか?コンクールとかに出すんですか?それとも額に入れて飾るとか?」

「うーん、よっぽど綺麗に撮れたら印刷に出すけど、それより撮りたくなっちゃうってのが先かな。惹かれちゃうんですよ。郷土の誇りみたいなもんかな」

「なるほど。ありがとうございました」

惹かれちゃうから撮りたくなるってのはわかる、わかるぞ。僕が道端でギタギタでボロボロなのを撮るのだって結局は惹かれちゃってるわけだから、結局対象が違うだけで写真好きの根本はみんな同じということか。よーし、僕も鳥海山を撮ってみるとするか。

うーん。やっぱだからなに?って写真だな・・・。絶望的にセンスがない気がする。

結論

帰り道クルマの中でずっと考えた末に出た結論。

僕は自然に関心が薄い、故に自然風景写真にむいていない。

こういうことなんじゃないかと思いますね、ええ。

別に悲観することではないよね。何度もいうけど、そういうのはそういうのが得意な写真家さんに任せておけばいいのよ。写真は人類の共有財産なのよ、オーイエー。

いや、ほんと自然だめだなオレ。たぶんこの先もネイチャーフォトグラファーとして目覚めることは無いであろう。

いやぁ今日もひとつ賢くなりました。ではまたっ!!

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