被写体力に頼ることと頼らないこと

写真や動画のこと

以前も書きましたが、当ブログにある↓の記事に最近アクセスがたくさんあります。

気合いの入った卒園・卒業ムービーを作るために。
どうもオガーです。久しぶりのブログ更新になります。世間はすっかり春になってるじゃありませんか。そんなワタクシ、ここしばらく一体何をやっていたのかというと、予め明言していた通り2本の卒園記念ムービーと、それに伴って3本の謝恩会上映用ムービーを...

昨年は年間通して3000アクセス程度だった記事ですが、今年は1月と2月半分だけで3000近いアクセスがあります。Googleの検索上位に入ったのでしょうか。

それにしても推移グラフをみると面白いですね。9月後半からジワジワ増えはじめそのまま右肩上がりな感じです。つまりみなさん(制作担当者)、運動会が終わった頃から作り始めるのでしょうか。しかし残念ながらそれでは遅いと思います。

こういったもののパターンとしては、「そろそろ作らねば」となり保護者だの園や学校だのからデータを収集し、それをひとつひとつ目を通し編集作業に入っていくのだと思います。

それはちょっと大変ですよね。

僕はこれまでそっち方面はいろいろやりましたが、全て撮影から関わっています。これは撮影がしたいからではなく、プランに沿った撮影じゃないと使えないデータばかりが集まり、結果質の良くないものが出来上がるからです。料理と同じですね。

ぶっちゃけ卒業関係の肝は全て撮影データです。編集作業なんてたいしたことはありません。そこに重点を置いちゃいけません。

ですので来年度「自分が担当になりそうだな~」と思う人は以下のことを覚えておくとスムーズですよ。

☆子どもは一人一人輝きを放つポイントが違う。行事だったり季節だったりで変わる。その子が一番輝くポイントを早い段階で見つけておくこと。

☆クラスでも学年でも、とにかくコミュニティには絶対エースみたいな子が何人か必ずいる。それは容姿とかそういった表面の問題ではなく、何と言うか「カメラ映えする」存在。そういう子を早く見つけること。

☆出演カットを偏らないようにするのは編集時ではなく撮影時に行う。今回あまり撮られてなかったなぁという子を次回の行事でマークして撮る。

☆一番大事なのは撮影を含め構成に沿った制作を行うこと。

これだけでクオリティが格段にアップしお母さん方に喜ばれるものが出来ます。そもそも編集なんて切って繋いでだけ出来れば結構。本当です。信じて頂いてかまいません。

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被写体力に頼る

要は子どもたちの被写体力が最大限に引き出された状態を記録し、それを集めようってことなんです。

ほら見て、今日の鳥海山。この写真がいいかどうかは置いといて、真っ青な空に白い雪原に挟まれ、ただでさえ被写体力の強い鳥海山の魅力がさらに今日は増してるでしょう?

人間だって同じです。どうせ記録するなら魅力が最大に発揮されている瞬間に少しでも近い方がいいですよね。

そもそも子どもたちの被写体力にはカメラマンの作為なんて何も要りません。頼りつつ、息を潜めて瞬間を見つけにいくだけで十分。

被写体力に頼らない

かといって常に被写体力まかせの撮影ばかりじゃいかんよね、とも僕は思っております。だから日頃から被写体力に頼らない訓練をしてるわけです。いわば練習です。

特に今日は天気もいいのに仕事が朝から15時頃までバタバタしてましたからね。ちょっと気分転換がてら日和山公園を30分ほど散歩してきました。

このあいだの「富士カメラPV騒動」の中で「そもそもモノクロにすればアートだと思っているカメラマンって多いよね」という意見を目にしたのですが、それは違います。

 

 

 

別にモノクロがアートだとは僕も思っていませんが、わざわざ白黒のモノクロ写真にする理由はラインや形を浮き彫りにしたいからです。たぶん多くのカメラマンはそうだと思います。

 

 

 

あとは階調。いわゆるグラデーションですね。なだらかな光と影の階調を撮ってウヒョウヒョしてるのがモノクロ好きのカメラマンです。「何が写っている」とかは二の次なんかじゃないかなぁ。

 

 

 

ま、他の方はわからないけどとにかく僕はそうです。線と階調がかっこよければ一人でニヤニヤ出来るんです。変態ですね。

ちなみにモノクロかカラーかは撮る前から決めています。データを見てからどちらかにするってことはあまりありませんね。

というわけで

今日は被写体力について書いてみました。

僕は一生スナップ写真を撮っていきたいので、被写体力に頼った撮影を続けてるとちょっとまずいんですよね。イベント時や、誰もがいいと言ってくれる保証があるような写真を撮り続けるカメラマンはちょっと憧れないなぁってのがありまして。簡単に言うと身の回りだけでも十分かっこいい写真が撮れる人になりたいんです。

そのためには技術と感性をもっともっと磨いていかないとね。ではまた。

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